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縊死現場の特殊清掃。首つりはすごく部屋が汚れるという認識はどうなのか?

特殊清掃
2022年02月14日

首吊り自殺現場の特殊清掃

縊死遺体は体液がすべて出て部屋をすごく汚すと聞いたことありませんか?
例えば糞尿垂れ流しで目玉も飛び出て、なんて聞きますが実際はどうなんでしょうか?

結論から言えば汚れ方は発見までの時間による。(孤独死で発見まで日数が経過した場合となんら変わりません)
ただ落下の衝撃があるのか遺体痕が広範囲に及んでる場合があります。

今まで何件かの縊死現場の処理を行いましたが、一番過酷だったのは、あるロフト付きアパートでの縊死でした。

もちろん私たちは遺体のある状態を見たわけではないので聞いた話プラス想定ではありますが・・・

所見は縊死で死後40~50日、首を吊ったまま腐乱化し首から切断された状態で落下したということでした、落下の衝撃で肉片らしきものや体液が正面方向(ご遺体から見て)にも飛び散っていました。

腐乱して落下までも相当体液が出ていたようで真下と思われる部分を中心として少し盛り上がったような流れ方をしていました。
そして何より縊死現場でイヤなのはロープがそのままであること、これも遺体を運び出す警察官次第なのかキチンとした決め事があるのかわかりませんが7割程度の確率でそのままです。

このロープを外す作業は遺体痕を処理するより気が重い作業です、時には柱に数十本釘を打ち込み、そこにロープを掛けてたこともあり、その釘を抜く作業もひじょうに気が重いものです。
 
特殊清掃について相談する。まごのては特殊清掃の専門業者です安心してお問合せください。
 
自殺は部屋も汚しますし特殊清掃も高額になります。賃貸だと大家さんから莫大な損害賠償を請求されるかもしれません。すごく困る人がでます、苦しみから解放されたくて死を選ぼうとしてますがそれにより苦しむ人を生み出してしまいます。その悩み聞いてあげるから相談してください。

自殺現場の特殊清掃【血の海】

遺族からの依頼で市川市行徳のマンションで発生した自死の特殊清掃に伺いました、死後日数は不明だがおそらくそんなに日数は経過してないと思うということでしたがとにかく血液がすごいということでした。

現場に行くと1Kの居室は一面血の海でまだ乾いておらず一部はゼリー状、死因は手首と頸動脈を切ったための失血死だった模様。

ひたすら血液除去の作業となり床のみならず壁も天井にも血液の飛沫が飛び散ってました、床と天井に関しては壁紙であることから剥がしたほうが良いとの提案ですぐ管理会社にお伺いを立てました、結果そうしてほしいということと最終的なリフォームは管理会社で行うのでその職人が入れるように大至急してほしいとのことでした。

実際、異臭や虫の発生はなかったことから遺族とともに遺品チェックまで行いました、結果的には汚れた壁紙はすべて剥がして下地を除菌、床下も血液の量から遺漏の可能性があったが一部を解体してチェックしたところそれはなんとか無事でした(ワックスが乗っていたためと思う)

結局1日ですべての作業を完了することができました。
 

マンション浴室で自死、練炭とカミソリを使った

不動産会社からの依頼で横浜市港北区のマンションに向かった、浴室で練炭を使いとどめにカミソリで手首を切っての自殺で死後10日で発見されたという一報。

浴室でと聞けば本当に身構えてしまいます、練炭使用の一酸化炭素中毒や硫化水素は残留のことも考えないといけないし浴槽内なのか外なのか?警察が水を抜いたのかそのままなのか?

小さな場所の割には押さえるべきポイントが多いのです、皆さんあまりご存知ないかもしれませんが他の部屋とつながってる部分も多いのです、換気扇や排水口建物によっては廊下に面した窓など。

もし警察が不用意に栓を抜いてたら、遺体を運び出すときに引き摺ってしまって本来大丈夫な場所を汚してないか?到着までに考えることが山とある。

現場に到着すると玄関には目張りがしてあり一目で異常事態とわかる、中に入るとお風呂で遺体があったことをうかがわせる独特の腐敗臭、浴室の中は茶色く変色した濁り水と壁や天井にウジ跡。

練炭を使ったせいか実際煙もないけどなんとなく煙たい感じもする、それが浴室のみならず室内にもそれが感じられる、浴室の遺体痕処置はいつものルーティーンで難なく完了したが消臭には時間がかかりそうだった。

遺族からの要望でとりあえず探し物もしたいのでと入室できるレベルまでの処置を行い完了とした。

自殺現場の特殊清掃一次処理について

自殺の場合は孤独死に比べ発見が早い傾向にあり、あまり腐乱化していることはありません。
ですが、どのような手法で決行したかによって血液などの流出が激しく、汚染範囲は広範囲に及んでる場合が多いです。

特に刃物を使用した場合は、血しぶきが天井まで達していたり、大量の血液が一気に流れ出て階下の部屋に到達している場合もあります。

孤独死に比べ発見が早いことが多いので、異臭やウジやハエなどの被害があまりないため、そのまま遺品整理や家財撤去作業を実行してしまいがちなのですが、自死現場の場合も孤独死と同様に特殊清掃一次処理を行ったほうが良いです。

血液でも体液でも体内から出たとたんに『感染性の物』という扱いになります。
空気中に出ればすぐに菌が繁殖し、何らかの病原体を生み出す可能性があるものに変化します。(ですから病院などでは滅菌処理を行うのです)

乾いた血液が飛沫となって空気中に浮遊し、それを吸い込むというのは大きなリスクです。

孤独死の現場にしろ自殺現場にしろ、死があった部屋はキケンがいっぱいなのです。

ですから、特殊清掃一次処理で除菌を行い、その上で入室できる環境を整えることが大切です。

特殊清掃一次処理についての詳細はこちら

※ただし、孤独死と違って汚染範囲が広範囲に及ぶため、3万~10万円で収まらないこともあります。
 
特殊清掃一次処理で除菌をしてから入室しないと危険です。