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孤独死|実は入室したいと思ってる遺族投稿日時:2018/11/18
やっと季節なりの気温になってきましたの。
今回は特殊清掃にまつわることです、今年の夏期間もかなりの数の特殊清掃をやりましたけど、その中で見えてきたことがあるんでちょっと書いてみます。
まず、私たちにご依頼されるようなレベルってかなり腐乱が進んでしまって、ニオイがひどかったりウジ、ハエが大量発生してたりと中程度から重度汚染の場合がほとんどです、軽けりゃわざわざ特殊清掃業者に頼むはずないのですからおのずとそうなります。
中には警察から入らない方がいいと言われたりした遺族もいました、ドアの前に立っただけで嗅いだこともない異臭に逃げ腰になってしまった遺族もいます。
でも、ほとんどの遺族の本心は出来れば入室したい、と考えています。
遺体痕さえなければ、ニオイさえなければ、虫さえいなければ・・・
今から3年ぐらい前でしょうか、都心からほど近いマンションで孤独死が発生、管理会社に紹介されたという遺族から連絡があり特殊清掃と遺品整理を施工しました。
依頼者は40代後半の息子さんで亡くなったのは父親、ですがこの2人の関係はかなり疎遠で、この息子さんがまだ小学生の時に別れたそうでほとんど顔も覚えてないし、存在すら忘れかけてるぐらい希薄なものでした。
このような距離感の場合は、だいたいがドライにさっさとやっちゃって!という場合が多かったのでそのような方針でと考えてたのですが、その息子さん作業開始前にひとことこう言いました「父の最期の場所を見たい」
「今の状態で見るのは難しいと思いますよ」
「いえ、入ります」
「先にニオイを消してからにしません?」
このようなやり取りの後、装備を付けてもらい一緒に入ったのですが、やはり3歩進んで5秒程度で「やっぱり無理です」と玄関から出てしまったのです。
同じようなことがいくつかあり、もしかして遺族は入室したいという感情があるのではないかと思ったのです。
まごのての遺品整理の基本的な考えは、本来は遺族が時間をかけてゆっくり行うもの。
私たちのような業者が入る場合はあくまでも補助で最終チェックと考えてます、ですが孤独死などで入室すらままならない場合は遺族抜きで一気にやってしまうことが多かったのですが間違いだと気づいたのです。
このような経緯から『特殊清掃の一次処理』というものを前面に出すようにしたのです、こんな事例だけでなく倫理的にもこの方法が一番人間らしいものと思います。
これから冬本番、特殊清掃の現場は真夏が当然過酷で件数が増えるのですが、真冬もなかなかのものです、暖房器具が夏場と同じ状況を作り出しますから(内容や状況は過去ログのどっかにあります)